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- アメリカンフットボール オービックシーガルズ
東京都立西高等学校でアメフトを始め、早稲田大学ビッグベアーズ、リクルートシーガルズ(現オービックシーガルズ)でLB(ラインバッカー)として活躍。
1996年にシーガルズが全日本選手権で優勝する歴史的な試合を最後に現役を引退。
2000年より16シーズンオービックシーガルズのヘッドコーチを務める。2017年からは、同チームのシニアアドバイザーやゼネラルマネジャーを歴任し、2020年度シーズンより再びヘッドコーチとしてチームの指揮を執る立ち場に就く。
チームの中での役割・仕事内容は?その中で、重要なことや求められるスキルは?
心掛けていることは、「選手が主役である」
ヘッドコーチとして、チーム全体の戦術・戦略の立案や選手起用など、チームを勝たせるために全ての統括を行なっています。細かな練習内容について各ポジションやプレーの専門的なコーチが考えて作成したものを集約し、私が全体のバランスを取って判断していく、ということがメインの仕事です。
元々は、高校時代にアメフト部のカッコよさに強く惹かれて入部してから、大学・社会人での選手経験を経て、チームを指揮する立場になりました。
指導者として心掛けていることは、「選手が主役である」ということです。いかに選手が持っている能力を引き出して上げられるかということ。
私のスタイルの枠に嵌め込むのでなく、選手それぞれの輝く個性を、いかに最大発揮して、チームとして勝利に結び付けられるか、ということがヘッドコーチとしての責任と醍醐味と感じています。
気象情報は、以前から気にされていましたか?
フットボールは「All Weather Sports」
年間のチーム強化プランを考える時に、重要となるのが「気象条件」と考えています。
社会人のフットボールシーズンは秋から冬で、そこから逆算をして春から夏にかけてチームづくり、個人個人のトレーニングを行なっていきます。基本的に1ヶ月単位でチームづくりのフェーズを区切るのですが、活動を開始した春先の3月と、シーズンイン直前の8月では、気象条件がかなり異なります。
トレーニングの強度や練習時間を設定していく必要があるため、その部分を踏まえて、「この時期はどれくらいの強度のメニューを組もう」「夏場は台風の可能性もあるため、チームのスケジュールに少し余裕を持たせて進めよう」といったように、大枠のゼネラルなプランニングをする際には、必ず気象条件を加味しています。
また、フットボールは「All Weather Sports」のため、基本的にはどのような気象条件でも試合が行われます。雨が降った場合は、どうしてもボールハンドリングが悪くなるため、リスクを加味したプレー選択が必要になります。
そして、意外と風の影響も受けやすいという部分もあるんです。パスを前に投げるので、滞空時間の長いパスは成功率が低くなるといった特徴があります。また、太陽の位置もチェックします。キックを蹴られた際のキャッチ・リターンの際や、滞空時間の長いパスをキャッチする際など、太陽光とボールが被ってボールを見失うこともあるため、成功率に影響があります。それによって、試合前のコイントスで勝った際にどっちの陣地を選ぶか、という判断も、変わってきたりします。
アメリカンフットボールは、球技であり格闘技です。フィールド上では、身体を激しくぶつけ合う肉弾戦が展開されますが、それを構成するための戦術・戦略の部分、いわゆる「チェスゲーム」の部分では、どの競技よりも緻密な準備が求められるという競技だと考えています。
全てのプレーがセットプレーのため、その時の条件に対して、一番ふさわしいプレーを準備・選択することが重要となります。天気という要素も、その重要な一因と捉え、常日頃からチェックするようにしています。
導入する前は、どのように天気を調べていたのでしょうか?
これまでは、スマートフォンの天気アプリを使用してました。
いろいろなものを試しましたが、どれも拡大できて市単位くらいまでしか絞れなかったので、もっとピンポイントな天気予報を欲しいと、常々感じていました。
導入後、どんなことが変わりましたか?一番のエピソードは?
MiCATAは実際のグラウンドの状況をイメージしやすい
MiCATAだと、グラウンドの写真に対して、ピンポイントの天気予報が確認できたり、風向きが写真に反映されるので、実際のグラウンドの状況をイメージしやすく、とても気に入っています。
また、チームのスケジュールを登録すると、それに合わせた場所・時間の天気予報が確認できるため、練習プランの構築・調整にとても使いやすいです。そして、熱中症情報にはとても助けられています。実際にグラウンドで暑さ指数(WBGT)を計測する前に、事前に予測値を確認できるため、給水やレスト(休憩)の頻度・タイミングを事前に確認できるという点で、とても役に立ってます。
これから、シーズンが始まった際に、試合で使う日を今から楽しみにしています。
「オービックシーガルズのここを見て欲しい!」という点を教えてください。
世の中を感動させるようなチームを作りたい
一言で言えば、『本気の集約』ですね。
どれだけ本気で、フィールドで体を張っているかという部分が、シーガルズの中で最も大事にしている価値観であり、アイデンティティです。ルールが分からない方も、その「姿勢」に注目いただだけると嬉しいです。
我々は、アメリカンフットボールというスポーツが、決して国内ではまだまだメジャーな競技ではないという自覚を持っています。それでも、フットボールに関わっている人や興味を持ってくださっている人、そして、これまでフットボールを見たことがない人がシーガルズのプレーに触れた時に、『本当に面白いな、新しいな』と思ってもらえるような、心を動かすプレーをしたいと思って、日々努力を積み重ねています。
そのためにも、我々は頂点を取らなければならないと強く感じております。頂点に向かって進む姿を見た時に、世の中を感動させるようなチームを作れたらと考えていますので、是非応援の程よろしくお願い致します。
ウェザーニューズは2015年から、天気を味方につけ、スポーツの戦術/戦略に気象情報を活用する「スポーツ気象」に取り組んできました。
選手・チーム支援実績2015年にラグビー日本代表チームをサポートしたことからはじまり、トライアスロン、セーリング、ホッケー、野球、サッカー、マラソン、ゴルフ、自転車、テニスなどサポートする競技、チームが広がっています。
大会運営支援実績1983年に野球場からはじまり、プロ野球、Jリーグ、トップリーグ、熱気球、エアレース、ヨットレースなど様々な大会の運営をサポートしています。
スポーツ気象Laboウェザーニューズが、代表チームやプロチームと取り組んできた「最良の準備をするための気象情報の活用」「試合に勝つための気象情報の活用」や、熱中症の発生リスクを軽減させる暑熱対策の秘訣など、スポーツをする方にとって役立つ情報を公開しています。
MiCATA 大会運営支援版ウェザーニューズは、これまで多数の国内/国際的スポーツ大会において、大会が安全に運営できるよう気象の側面からサポートを行ってきました。そのノウハウを最大限に利用することができるスポーツの大会運営に特化した気象情報サービスです。